「業務マニュアルはありますか?」と尋ねると、
 「あるよ。」と答えてくださいます。
 しかし、私が関わったほとんどの中小企業では、業務マニュアルに上記の手順、コツ、道具が盛り込まれていません。
 
 私も中小企業の会社員出身だから良く分かるのですが、中小企業には「纏める」部署が無いからです。
 現場である営業部門、製造部門、サービス提供部門は日々の業務に追われています。
 総務・経理部門は間接部門として様々な仕事を押し付けられています。
 私が近江兄弟社時代に社長と一緒に本社に入った時に社長室⇒経営企画室として纏める仕事を行いました。
 将来ビジョン策定や中期計画、教育訓練計画などの纏める仕事を行ったのですが、社員からは社長の腰巾着と言う目で見られていました。恐らく多くの中小企業も同様だと思います。
 仕組みを作り、どうやって動かしていくのかという最も大事な機能が社内で存在価値を見出されず、自分の業務で忙しい事が評価対象になっているからでしょう。
 話がそれました。

 誰でも同じ成果を上げるための業務マニュアル作りこそが、組織を強くする源泉です。
 皆さんの会社に無いのであれば
 手順・コツ・道具の三つを採り入れた業務マニュアルを是非作って下さい。