<コラム2.事業再生とは社員に誇りを取り戻させる仕事 長谷川先生> 

私が師匠と仰いでいる長谷川和廣先生の言葉です。
「事業再生の仕事とは社員に誇りを取り戻させる事。会社を蘇らせるには社員のやる気を引き出す事に尽きる。」
長谷川先生は2400社以上の再生に取り組まれました。
社長として経営不振企業に乗り込むと社員は俯きがちで自信と誇りを失っています。
人間はプライドを持てない仕事に対して精魂込めた仕事ができません。
長谷川先生が乗り込んで最初にやることが上述の社員のやる気を引き出す事だとおっしゃっています。
長谷川先生は社員にこう語りかけるそうです。
「みなさんのお子さんが学校に行って、「うちのお父さん、お母さんはあそこの会社で働いているんだ」と胸を張って言えるような会社にしましょう。それは私一人で出来る事ではありません。みなさんがそう思って働かない事には出来ない事なのです。」
私は、長谷川先生と出会って4年となります。
3期にわたる経営指南塾、2か月に一度の経営者サロン、折々の場で先生から話を伺う度に、
私はお客様の会社の「社員に誇りを取り戻させる仕事」をしているのだろうか?
と痛感させられます。
外部のコンサルタントを使う企業には悩みがあります。
その悩みを解消するためには失敗を恐れず行動する事しかありません。
しかし、行動できず逡巡しているのは自信を失っているからです。
私はコンサルタントとして、中小企業が自信と誇りを取り戻すための実行力強化を掲げています。
長谷川先生は75歳の現在も現役でお客様を元気にされています。
実際に企業経営者としての輝かしい経歴があるのですが、その裏には多くの苦悩があった事と察せられます。
私は、40歳で独立しました。先生から見ればまだひよっこのような存在です。

先生とお会いするたびに、私も30年後も現役で仕事が出来るコンサルタントであり続けたいと思います。