3ステップ行動変革マネジメントとは?
   本書でお伝えする3ステップ行動変革マネジメントでも、誰が行っても実行できる手順で伝えています。
   道具についても実際に使う道具を基に詳細に解説しております。
   ただし、会社・組織は100社100様です。
   全ての会社を網羅する事は不可能です。
本書では事例を豊富に取り入れる事により、読者の皆様が自社で取り組めるようにしました。
    1・手順
      手順は3ステップです。
第1ステップでは、現状分析を行います。
あるべき姿と現状の違いを見える化します。
あるべき姿を思い描いていない場合には、あるべき姿を描きます。
第2ステップでは、あるべき姿を実現するための計画作りを行います。
本書では、目標を達成するための実行計画の作り方を伝えます。
実行計画とは、5w2hが明確化された実行量が盛り込まれた計画です。
世の中にある計画で目標を達成できないのは、具体的な実行方法と実行量が盛り込まれていないからです。
第3ステップは、進捗状況を確認しながら改善策を立案・実行します。
計画は作って終わりではありません。
作った計画を実行すれば必ず課題が出てきます。
その時に発生した課題に対する改善策を立案させ実行力を強化します。

上記の3ステップを90日間で順序立てて行う事で目標達成の仕組みの定着化が図れます。
同時に社員と一緒に実行するため、社員が自ら考えて行動できるようになります。

    2・道具
      また、道具については
第1ステップでは模造紙、付箋。
第2ステップではエクセルのフォーマット。
第3ステップではクリアファイルを使った方法を紹介します。
特殊な道具は必要ではありません。
      中小企業の現場ではパソコンが苦手な方も多くいます。
      そうした方のパソコンスキルを向上させるのは時間と労力がかかり過ぎます。
      なるべくパソコンを使わないで済むような道具を使っています。
      
    3・コツ
   1・人は自分と違う
     「あいつは、何で分からないんだっ!」
     「何で、動かないんだっ!」
     が経営者として最もストレスを感じる事でしょう。
     人それぞれ違う。という事は頭で分かってもなかなか肚落ちさせる事は難しいです。
     行動心理学の視点を織り交ぜて解説します。
     
   2・感覚ではなく数字で捉える
人はそれぞれ感覚や受け取り方が違うのですが、それぞれ個別に対応するのは大変です。
数値化する事により物事の捉え方を共有する事が可能になります。
      何をどれだけやれば良いのかが明確だと人は動けます。
      しかし、今日も1日頑張ろうだと頑張れません。
      私はフルマラソンを何度か完走した経験があります。
      42.195kmを走ればゴールなので頑張れます。
      スタートから1歩を踏み出すとおよそ80cmだけゴールに近づいたことになります。
      一歩の歩幅分です。
      ただ頑張るのではなく、
      何をどれだけやれば良いのかを数字で把握させることで諦めの悪い部下が育ちます。
     
3・質より量
      自社にとって質の高い・効果的な方法があれば、みなその道を進みたいでしょう。
      しかし、その道はそれぞれの会社で違います。
      試行錯誤の末、自社独自の方法に辿り着きます。
      現在、厳しい状況にある会社の場合にはまだ経験値が足りません。
      社員も同じです。
      経験値とは実行量です。
      数多くの失敗から成功を導き出せます。
      社員が質ではなく量を動き、質の高い行動へと転化させることが上司の仕事です。
      
      この3つのコツを事例を織り交ぜて解説する事で、
      読者のみなさんの会社で実践して成果をあげて頂きたいです。