2・模造紙上で現物の帳票を貼り付けながらPDCAサイクルを検証する
PDCA模造紙分析
「経営で重要な事は全体を観る眼である。」とは色んな本に書かれていることですが、具体的にどのようにやれば良いのかについては誰も教えてくれません。
本書で推奨する方法は模造紙を使った方法である。
この方法で自社のPDCAサイクルが機能しているのかが明らかになります。
最初に、自社で使っている帳票類を全て集めます。
今年の売上目標、前年の実績はどの会社でも使っているでしょう。
これらの帳票を模造紙上に張り出して自社に足りないものは何かを社員と共に検証する方法です。小さな会社の場合には、目標自体を設定していない場合もあります。無ければ設定しましょう。営業活動を一緒に行っている社員がいれば是非この分析を社員と一緒に実施して欲しい。
PDCAサイクルに基づき、
自社で使っている帳票類を貼り出すと理想と現実の差異(ギャップ)に驚かされます。
これまで、セミナーやコンサルティングの現場で目撃した事例では「目標はあるものの、計画が不在で、検証はしているが、改善策が無い。」事が問題として浮き上がってきました。
当社が支援した事例では、「計画の不在」を嘆く声が最も多くありました。
とは言え、「実際の所、何から始めれば良いのか?」
考えあぐねたりゼロから取り組むのではなく、やってる「つもり」の項目を正しくやり切る事から始める事をお勧めします。この模造紙分析の特徴が改革志向ではなく、改善志向と言われる所以です。