2.仕事に対する価値観

ドラッカー氏の著書に
「ここに、煉瓦を積む作業をしている人たちがいます。
 「あなたは何をしているのですか?」との問いに対して、以下の5通りの答えがあります。
 どれが合っていてどれが間違っているといったものではありませんが、
 その人の仕事に対する認識が自分の仕事の価値を決定付けるのです。
 ここでいう「人々の心を癒す」というミッションを共有することが働く人のエネルギー源となり、「やり甲斐」をもたらしてくれるものであると思います。
(1)わたしは、煉瓦を積んでいます。
(2)わたしは、壁をつくっています。
(3)わたしたちは、建物をつくっています。
(4)わたしたちは、教会をつくっています。
(5)わたしたちは、人々の心を癒す空間を造っています。」

実は上記のドラッカー氏の逸話には裏話があります。
一番の問題は
「誰にも負けない、誰にも出来ない素晴らしい煉瓦を積んでいます。」と答える職人です。
組織で働く上でのチームワークも無く、自分の満足のために煉瓦を積むことが最大の害である。
ということだ。
仕事の価値観が醸成される過程は、志事→試事→仕事≠私事である。
私は〇〇のために生きたい。
だから、志す事が志事の第一歩。
そして、その志が本物であるのかを試される試事の時期を迎える。
この時期に、志が本物であれば目の前の試され事を乗り越えられる。
そして、その仕事に生涯仕える事が出来るので「仕事」となる。
しかし、試され事の試練から逃げようとするのは、卑しい私事。
であり、その癖がついてしまうと、給料や休日、待遇面などの私利私欲中心の私事思考に陥ってしまう。
どちらが得かばかりを気にしている人に人はついていかないのは当然である。
皆さんも今一度、自分の仕事ぶりを振り返って欲しい。
本当に生涯仕える仕事をやっているだろうか?
私事で自己満足でやっている仕事は必ず廃れる。