19.個室を使う(出張は仕事)
経営コンサルタントとして守秘義務を厳守する事は重要な倫理観である。
顧客の決算状況、社員の問題、さまざまな相談を持ち込まれるのがコンサルタントである。
そのコンサルタントがあちらこちらで噂話をするのは倫理違反であり、時として風評被害の源にさえなり得る。
だから、私たちは社外ではお客様の話をしないようにしている。
それでも酒席などで口をすべらせる事があるかもしれない。
間違って外部に漏れないようにするために個室があれば個室を予約するようにしている。
特にお客様の会社を訪問した時などには
細心の注意を払う。
近所の居酒屋などに入った場合は店の関係者、店のお客さんの誰かが顧客企業と関係があるかもしれないからである。
地方では風評被害は思わぬところから発生する。
実際、ある地方都市の優良企業を訪問した際に
泊まったホテル、近所の居酒屋などにその企業の関係者がいたそうだ。
「礼儀正しく、好感を持てた。」との噂が社員を経由して社長の耳に入ったそうだ。
その場だけではなく、常日頃から倫理意識を持っているので当然である。
意図したわけではないがその企業における当社の信頼感は向上した。
私たちが一番失ってはいけないのが「信頼」である。
その信頼があるからこそ人に言えないような相談を受けるのである。
小さい事であるがすぐに出来る事の一つとして「個室を使う」のは最低限守るべきマナーだと考えている。
また、出張を勘違いしている人間が多すぎる
出張旅費は相手が持つ。
それなのに、
出張を喜び、「ついで」を作って観光や遊びにうつつを抜かす人間が多すぎる。
観光も遊びも自分で稼いでいけばよいだけの話である。
にも拘らず、中洲(福岡)、すすきの(札幌)に来る出張族の何とだらしないことだろう。
当社のお客様は日本全国にいるので、出張族のだらしなさは良く耳にする。
前泊、後泊の目的は何のためか?
お客様との仕事内容を全うするために設定したはずだ。