25.スコアリングモデルではなく、人として

一時期金融機関でこぞって採用された「スコアリングモデル」が機能しなかったのは、人を人として判断していなかったからだ。お金の貸し借りとは人と人との信頼に他ならないのに、ただの数字を根拠にして判断しようとすること自体トンデモナイ話である。

ところで、スコアリングモデルではないが、私たちがともすれば犯しがちな間違いにデータベースに記載されているお客様をお客さまとしてではなく、データとして扱ってしまう事がある。パソコン上ではデータであっても、実際にはお客様で人である。
人を人として見るのではなくデータとして見るようになると個人情報の流出、漏えい事件が起こるようになる。
また、もう少し現実的な話としては販売用のデータとして扱った瞬間からお客様の反応が悪くなったり売上が下がったりと言う事は良く起こる事である。
どれだけ多くのお客様の情報があったとしてもただのデータとして取り扱うのではなく、一人一人のお客様として接したいものである。