最初から全てを出来る人はいない。

むしろ、何も出来ない所からスタートする。
学校を卒業した新入社員には名刺交換の仕方や挨拶などの当たり前の事から教える。
そして、営業であれば上司と同行してお客様の所へ訪問する。
一つ一つの出来る事の精度を高める。
そして、それら出来る事を高い精度で組み合わせていくのが仕事である。
名刺交換と挨拶ができるようになれば飛び込み営業は出来る。
会社の説明、商品の説明が出来るようになれば一人でお客様を訪問させる事が出来る。
出来なかった事を一所懸命練習すれば良い。
「やった事の無い事」は出来ないのだから仕方がない。
ただ、出来ると思える事が高い精度で出来ているかこそが問題である。
他の人に
「どうだ!」と自信を持って見せられる水準である。
分解された一つの部分を出来るようになると自信を持って次のステップに進める。
中途半端な水準で次のステップに進んでも、いつまでたっても全ての仕事が中途半端なままだ。

一方で全ては「出来る」前提から始まる。
出来ない言い訳をする人は、分かっていないのである。
分かっていないのであれば、分かるためには人に聞くか勉強するしかない。
分かって初めて「どうすれば出来るのか?」の方法の検討に辿り着く。
年を取ると
人に聴く事が億劫になる。
しかし、素直に人に教えを乞う事が出来なくては人生の成功は無い。
お客様、上司など周囲の人に仕事を依頼されるという事は、あなたに「出来る」と判断したからである。
つまり評価されたのである。
にもかかわらず、出来ない言い訳をするのは自らの価値を貶めることにつながるのである。