出来ない言い訳をする人間の共通点は目的と手段を混同しがちな点である。
仕事の出来る人間は目的を達成するために方法・手段があることを分かっている。
例えば、
売り上げを上げる事を目的として考えてみる。
仕事の出来る人間であれば、
売り上げを上げるためには「客数を増やすべきなのか、単価を上げるべきなのか」を決める。
そのために、今の自分(自社)にとって実現可能性の高い方法は何かを考える。
しかし、仕事の出来ない人間は「がんばります」と答えてしまう。
そして、「いかに頑張るか」が目的となってしまう。
「早起きします。残業します。」が目的となってしまう。
当然ながら売上は上がらず、肉体的に過重労働になり寝坊遅刻をするようになる。
やがて、会社に行くのが嫌になり何の成長もないまま退職することになる。
そして、次の会社でも同じことを繰り返す。
1日の訪問目標の件数を設定する営業の人間は多いだろう。
しかし、そもそもの目的は売上を上げる事である。
いつの間にか、「どうやって効率良く件数を回るか?」に目的がすり替わる。
さらに、気が付けば、件数を回る事が仕事だと勘違いするようになってしまう。
そして、「言われた通りに件数を回っているのに売れないのは、自社の製品・サービスが悪いからだ。」と責任を転嫁するようになる。
そもそもの目的は何か?
何のためにやっているのか?
を常に自問自答したいものである。
結果だけでなく、その過程を大切にする考え方があるのも分かっている。
しかし、過程を大切にするのは、全く新しい事を自ら考え行おうとする場合である。
日常の仕事ではまず、通常の仕事のやり方で結果を出す事を目指すべきである。
いくらやっても結果が出ない場合には、そもそもの目的と手段を再確認すべきである。
手段が目的化されているケースがすくなからずある。