なぜ、事業再生コンサルタントは90日で結果を出せるのか?
私は2010年頃までは事業再生コンサルティングが主な仕事でした。
金融機関やファンドなどから顧客の紹介を受けていました。
当社に紹介・依頼がある企業は売上が下落傾向で経費管理が出来ておらず、資金難に苦しむ中堅企業が中心でした。
通常の事業再生コンサルティングでは、
短期間で資金の流出を止め、事業を赤字体質から黒字体質に変換する事が求められていました。
コンサルティングプロジェクト開始後、
1か月半~3カ月でデューデリジェンス(資産査定)および事業分析を行い、計画を策定します。
その後半年程度で金融機関が納得する結果を出す事が望まれていました。
当社ではコンサルティングのプロジェクト開始と同時に実行支援を担当していました。
まず、最初に実施したのは、
1.「PDCAサイクル」を模造紙上で見える化する事
2.同行調査を行いムダな行動・やっていない行動を発見する事
の調査でした。
調査結果を基に直ちに出来る事を実行させます。
どちらも、本人が「分かっていながらやっていなかった事」ですので渋々ながら実行します。
早ければ数週間で実行量を数倍に改善する事が出来ます。
実行量が増えると、その数週間から1カ月後には定量的な成果が表れます。
コンサルティング開始から90日後には、並行して行っている経費削減策の効果と売上改善効果の兆しが見え始めるため、金融機関の支援が継続される事になります。