おはようございます。
作戦会議合同会社代表の内海です。 http://sskg.jp
【週刊】良き経営者の条件とは? 2015年1月8日号
・なされるべき事を考える
ドラッカー氏は、トルーマン大統領やGEのジャックウェルチ氏の事例を取り上げている。
どちらも、「優先順位を持て」という事である。
大企業や大統領でさえ、優先順位をつけて集中しなくてはいけないのに、
中小企業が2つも3つも同時進行など出来るわけがない。
資金流出が止まらないのであれば、無駄な経費を削減する。
既存事業の売上が下落傾向であれば、まず下落を止める事に全力を注ぐ。
3カ月集中して取り組めば結果は出ます。
したい事=新規事業は、その後です。
さらに、なされるべき事を考える際に、自分の得意分野に集中する事が重要です。
私は、もう1点聖域を設けない事も付け加えたいです。
ゼロベースで考えてみると聖域は無くなります。
先週ご紹介した外食事業からの撤退の事例では
社長の奥さんが店舗運営に関わっている事が聖域となり決断を遅くさせていました。
社長の奥さんが趣味でやっているのであれば会社の事業から切り離せば良いし、
会社の事業としてやっているのであれば儲からなくてはいけません。
なされるべき事なのか判断する上で聖域は不要です。
怖れず、なされるべき事に踏み込んで頂きたいです。
自社の現状を振り返って考えると、思い当たる節もある事でしょう。
先週から始めた事と同じ内容であれば、間違いありません。
3カ月集中して取り組みましょう。
-本コラムについて-
私は地域密着の経営コンサルタントとして活動しています。
これまで多くの経営者とお会いしました。
卓越した経営者とそうでない経営者がいました。
その違いは何なのか?
そしてどうすれば卓越した経営者となれるのか?
を解き明かすべく本コラムの執筆を始めました。
P.Fドラッカー著の「経営者の条件」を読み進めながら、
私がこれまでに関与した経営者の実例を織り交ぜて解説します。
ドラッカー=難解、=大企業向けではなく、
中小企業の経営者にとって肚落ち出来るよう伝えられれば幸いです。