なぜ、私がこの本を書こうと思ったのかについてお伝えします。
私は飛び込み営業の会社から100年企業の会社へ転職しました。その後社長室で社長と共に経営に携わりました。
営業叩き上げの社長とその部下の私ですので、経営については全く分かりませんでした。色々なビジネス書を読み漁りました。ドラッカーやマズローなどの古典からMBAテキスト、ビジネスノウハウ書まで3年程の間に1000冊以上は読みました。しかし、私の求めているような教科書と実践ドリルが一緒になった本はありませんでした。
教科書的な本は体系的に書かれていても、どうすれば実践出来るかの具体論になると読者に委ねられます。
概ね体系的な本は大企業向けに書かれている本が多くて自社に落とし込む事が出来ませんでした。
一方、実践ドリル的な本はスグに出来るのは良いのですが経営全体の中でどのような位置づけなのかが不明確です。また、そのノウハウが自社に合っていない場合は多くの時間と労力を無駄にします。
忙しい経営者が一冊の本で完結できればとずっと思ってきました。
その後、独立し事業再生コンサルタント、そして地域密着のコンサルタントとして9年間活動してきました。
私が、事業再生の現場と地域密着の現場で培った「90日で人と組織を変えるためのGAPマネジメント理論」を中小企業の現場で実践するための手順とコツとツールをお伝えします。これまで直面した中小企業の現場の悩み、苦しみ、喜びのエッセンスが凝縮されています。必ずや皆さんの現場でお役にたてると信じています。
ところで、本題に入る前に下記のショートストーリー(症例集)をご覧ください。貴社の現場で一つや二つは思い当たることがあるのではないでしょうか?本書は「あ、うち(自社)だ。」と思い当たる方のために書きました。