はじめに

あなたにとってこの本が読むに値するかどうかが分かる3分間チェックリスト

対象読者(属性別)
・組織(家族含む)で機能的に仕事をしたいと考えている経営者、経営幹部
・組織の規模は数人~100人程度までの中小企業
・業種は問いません(が、ウチの業界は特殊だよ。と思っている方はご遠慮ください。)
対象読者(悩み別)
☑出来の良い子と悪い子の差が大きすぎて困っている。
☑目標はあって無いようなもので、目標を達成しないことがむしろ当たり前だと思い諦めているような社員を何とかし
たい。
☑出来の悪い子に仕事を教えるのが難しい
☑内向きで不満ばかりの社員の意識を、お客様と競合他社に向けさせたい
☑何となくの目標ではなく、具体的な行動目標に落とし込み社員を動かしたい
☑言われた事しかやらず、考えない社員を自分で考えて行動出来る社員にしたい
☑年上の部下、古参社員の対処に困っている
☑関係性(家族、夫婦、親戚、昔からの友達、知り合い)での仕事では無く組織の一員として仕事をさせたい
☑個人商店の寄せ集めではなくちゃんとした会社にしたい
本書読了後に期待できる効果は上記悩みの解消

本書のカテゴリー分類

私はビジネス書は下記4つのカテゴリーに分類しています。
一つ目はビジネス読み物。二つ目は経営理論書。三つ目はビジネスノウハウ書。四つ目はカリスマ経営者の自伝。

1.ビジネス読み物の例として「もしドラ」、「なぜ、会社は変われないのか?」、当社のパートナーコンサルタントである清水氏の著書「事業再生プロフェッショナル」などがあります。登場人物に感情移入して読むため「現状を変えたい。」とか、「人の強みを活かす事が大事だ。」と肚落ち出来るのですが、じゃあ、どうやれば自社で適応できるかについてまでは書かれていません。多くの読者は「面白かった」で終わりとなります。しかし、「どうにか自社を変革したい」との強い想いを持つ方は2.のビジネスノウハウ書へと進みます。一方、知識として「もっと経営の事を学びたい。」との知的好奇心が旺盛な方は理論書やMBAなどに向います。

2.中小企業向けのノウハウ本です。マーケティングや営業、コミュニケーションなどの方法論が細分化されています。仕組み作りについては、武蔵野の小山さん、マーケティングについては神田さんなどが有名です。これらの本は、成功事例のマニュアルとして即、実践できるように書かれているため取り組みやすいし結果も出やすいです。しかし、現在では分類が細分化されていて経営の全体像を見極めずに使うと部分最適に陥ります。集客についてもハガキ、DM、名刺、パンフレット、ユーチューブなどの最新手法とあらゆる方法論が網羅されています。

3.ドラッカー、ポーター、コトラーなど普遍的な経営の理論です。MBAの教科書的な本です。普遍の原理原則が書かれています。原理原則、あるいは概論を理解した上でノウハウ本を実践するとノウハウ本の成果が上がりやすい。しかし、とっつきにくい。結果読む事が目的となってしまう。

4.松下幸之助さん、稲盛さんなどカリスマ経営者が精神の支柱になってくれる本です。即効性はありませんが、経営者が迷ったり悩んだりする時に座右の1冊となってくれます。本書はこのカテゴリーではありません。

本書は3.の理論を2.の実践手法に落とし込むための本です。
普遍の原理原則を正しく理解し「現場」へ落とし込み定着させる教科書とドリルの役割を持たせるために書きました。
人の強みを活かしなさい。と言う正論は良く分かるがどうすれば現場に落とし込む事が出来るのか分からない。と言う方に向けた本です。

・著者について(なぜこの著者がこの本を書くに値するのか?の判断材料)
3つの顔
1つ目は会社員時代の実務者としての顔。営業成績が良かったが、部下育成出来ずにメニエル病になり退職。転職先でコーチングや心理学MBAを学び部下育成の実績をあげ、社長側近として経営企画実務に従事。
2つ目は事業再生コンサルタントとしての顔。90日でデューデリジェンスを行い再生計画を策定します。私は業績改善の兆しを事実として提示する部分を担当していました。現場に入り込み現場と一緒に汗を流し知恵を絞り結果を出しました。3つ目は経営者としての顔。金融円滑化法の施行により事業再生コンサルティング案件が世の中から消滅。売上ゼロからの転換、V字回復。
を持つ著者だから経営者の気持ちを分かった上で理論を現場に落とし込む方法を伝えることが出来ます。

※平均的な成人の読書スピードは1分間に600文字程度。上部については凡そ1800文字のためほとんどの方は3分程度で読める分量です。