6・社長の悩みが尽きない理由
 
 悩みには2種類ある。1つは自分で解決できる悩み。
 一つは自分では解決できない悩み。いまさらイケメンになりたい。とか背が高くなりたいとかはムリ。
 しかし、もう一つは自分で解決できる悩み。ただし、解決方法を知らないので解決出来ないので悩む。
 本章では、解決できる悩みの解決方法について記しました。
 ところで本項の社長の悩みが尽きない理由とは、企業・組織が成長する過程において必ず起こる悩みです。
創業時の悩みは、「お客さんはどこにいるのか?」「売上を上げるにはどうすれば良いのか?」
 と、売上やビジネスモデルに関する悩みに振り回される。
 何とか継続的に売り上げを上げられるようになると、提供する商品・サービスの品質や納期が頭を悩ませる。
 個人事業で創業した場合は、人工仕事の限界が見えてくるのがこの時期である。
 一人でどれだけ頑張っても「何とか食える」程度を越えられず組織化を考え始める。
 人さえいれば対応出来る。
 しかし、善い人が来てくれない。
 何とか人を採用しても、創業メンバーに比べて何を言っても分からない新参社員。
 人と組織の悩みが社長の頭を占める。
 事業を承継した社長の場合は、
先代社長と後継社長の仕事のやり方の違いや先代を良く知る年上の部下の動かし方に頭を悩ませる。
 会社が成長すればその成長段階に応じて新しい悩みが生まれる。
 どの時代にも断続的に資金繰りの悩みが降りかかる。
社長が社長を辞める時までは悩みが尽きないのは上記の理由。
社長の悩みは尽きないもの。
の前提であれば、悩みに振り回される事は無くなる。
 悩みを楽しむ。域にまで達する事は出来なくても振り回されないだけでもずいぶん楽になる。