おはようございます。
内海です。 http://sskg.jp
【日刊】伸びる会社は仕組みが9割  2016年2月15日号

・なぜPDCAサイクルは回らないのか(1)

本日から、「当たり前だけどなかなか出来ないPDCAサイクルの作り方、回し方」って内容で書いていきます。
今日はその第一回目。

なぜPDCAサイクルは回らないのか(1)

そもそも...
PDCAサイクルを知っていますか?
私たちは「PDCAサイクル」という言葉は知っています。考え方も知っています。しかし、知っているから出来ているかというとなかなか出来ていないのではないでしょうか。知る事と出来る事は別物です。
学習には4つのステップがあります。
無知→知っているけど出来ない→意識的に出来る→無意識に出来るのステップ
の4段階のうち知っているけど出来ない事になっているのがPDCAサイクルの作り方、回し方です。
例えば、自動車の運転の場合は、教習所に通いアクセルやブレーキの使い方を教わります。最初はアクセルを踏む。ブレーキを踏む事を意識的に行います。慣れると無意識にアクセルを踏んだりブレーキを踏んだりできるようになります。
まずは、知識として知る。その上で「意識しながら出来る」レベルを目指す方に向けて書いています。

目標はあって無いような物。
商工会議所のセミナーに登壇した時に、参加者から
「私たちの業界は非常に厳しいです。取りあえず毎年、前年比3%の売上目標を設定しています。が、実態は前年並みで推移しています。右肩下がりの業界の中で頑張っている方だと思います。」
この言葉を売上20億円規模の社長に聴いた時には耳を疑いました。
ですが、
「目標はあってないようなもの、毎日の問題解決に振り回されています。」
「どうせ目標を掲げても達成出来ないので努力目標しか掲げられません。」
などセミナーに登壇するたびに皆さんの声を伺いました。
そもそも、目標を設定していなければ、目標を達成するためのPDCAサイクルは機能するはずがありません。

会社の目標はあるけれど、個人目標として肚落ちさせていない。
私はお客様の会社を最初に訪問する時に必ず行う事があります。
それは、朝礼など全員が集まる場所で
「あなたの今月の(売上)目標は何(いくら)ですか?」
と一人一人の社員に質問する事です。
どの会社でも答えられずに固まってしまう社員が数名います。
朝礼終了後に上記の質問に答えられなかった社員に話を聴くと、
「あの場で急に聞かれてドギマギして答えられませんでした。すみませんでした。」
「パソコンの中に入っているので咄嗟に答えられませんでした。」と答える社員がいます。
私はこうした暗記できていない社員を問題にするのではありません。
「目標と言っても上司から押し付けられた数字だし、覚えていませんよ。」
「ま、目標を達成したからと言って褒められるわけでもないし、達成しなかったからと言って怒られる訳でもないので、別に目標は関係ないですよ。」
と答える社員が一人や二人はいます。
実は一番問題意識を持っている社員だったりします。
問題意識を持っている社員に肚落ちさせていない事が一番の問題なのです。
(続く)

編集後記
原稿が完成したらお披露目しよう。というやり方は私のやり方ではありません。
毎日の投稿に現在進行形の原稿を修正しながらアップしていきます。
皆さんのお役に立てる内容に出来ればと思います。

挑戦を忘れない!
仕組み化プログラム(外販・講師用)進捗度60%完了
仕組み化プログラム(自社用)完成
→雑誌への寄稿企画へ展開 進捗度60%
江戸川経営塾テキスト 進捗度20%