夜討ち朝駆け

社長や決裁者に会うことが目的であれば相手の都合に合わせる。

近江兄弟社営業マン時代にドラッグストアなどの量販店を担当していました。
当時はドラッグストアが伸び盛りの頃でそのチェーン店では1カ月に3店舗程出店していました。バイヤーは新店舗対応で出歩いています。
本部商談が建前ですので、なかなか商談出来ません。
大手は「リベートつきの販売計画」があるためバイヤーも商談に応じますが中小メーカーの商談に付き合う暇はありません。
手をこまねいていてもしょうがないので、「夜討ち」営業をした。
新店舗の陳列に応援した後他社メーカーと帰った後にもう一度夜食を持参して夜中に店舗を訪問します。日中は他社メーカーの視線があるので「商談」には応じないバイヤーも夜中に再度訪問すると「ありがとう」と対応してくれます。夜中にバイヤーがする仕事は案外少なく店舗スタッフとの連絡や品番コードのチェックなどなので「商談」する時間は十分に確保できます。また、心理的にも遅くまで付き合ってくれたとの好印象が残るためその後も良好な関係を築くことが出来た。

独立後、現在の地域密着型コンサルティング業を営むようになっても時々実施している。
セミナーを受講されて
なかなか日中に時間が取れないといっているある経営者の場合、
「朝だと一旦会社に出ているよ。」との話を聴いて朝駆けした。
午前7時頃に
「おはようございます。」とふらりと訪問した。
社員が来るまでの1時間面談することが出来た。
今どき「夜討ち朝駆け」でもないでしょ。と言わず一度やってみてはいかがですか。