社員を巻き込む見える化(5日間で集中的に分析する)
5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、何故、どのように、どれだけ)が明確でなくては人は動けない。
今の状態が良いのか悪いのかが見えなければ動けない。
本書でお伝えするギャップマネジメントとは、
理想の状態と今の状態のギャップ(差異)を数値によって見える化する事で社員の自律的行動を促進する方法である。日常業務の中で「理想と現実」の差異を認識させ、改善を繰り返す事で人と組織を変化させ短期間で業績を向上させる事が可能となる。
以下では具体的な方法を解説していく。

1・PDCAサイクルを見える化する事で人と組織を変える
目標達成の仕組みとして良く知られているのがPDCAサイクルである。
しかし、知っている事と出来る事は違う。

PDCA模造紙分析

「経営で重要な事は全体を観る眼である。」とは色んな本に書かれていることだが、
では、どのようにやれば良いのか?
については誰も教えてくれなかった。
財務諸表の読み方、解説書は多くあるが「目標達成の仕組み」を俯瞰して眺める方法はなかなかピンと来るものが無いのではなかろうか。
当社が推奨する方法は模造紙を使った方法である。

PDCAサイクルが機能しているのかが明らかになる。
最初に、自社で使っている帳票類を全て洗い出す。
今年の売上目標、実績はどの会社でも使っているだろう。
これらの帳票を模造紙上に張り出して自社に足りないものは何かを社員と共に検証する方法だ。
小さな会社の場合には、そもそも目標自体を設定していない場合も良くある。
「ダメ出し」が目的ではないので、
無ければ設定すれば良いだけである。

営業活動を一緒に行っている社員がいれば是非この分析を社員と一緒に実施して欲しい。