私が人を動かすのが得意になったは、誰の話であっても聴く時間を惜しまず真摯に聴くようになってからです。
ベストセラー「人を動かす」D・カーネギー著に聞き手に回る事の重要性が説かれています。
人を動かす事の第一歩は部下の話を聞く事だと言えるでしょう。

もう一点、
「人は自分が聞きたくない人の話しは聞かない。」という事をお伝えします。
私は契約期間が長期に亘る場合が多いのですが、どれほど長期であっても部外者です。
「いつかはいなくなる部外者の言う事を聞いても自分のメリットにならない」と考えている社員は少なくありません。
しかし、私は私の話を聞いて実行してもらい結果を出してもらえなければ仕事を全うしたとは言えません。
では、どうすれば私の話を聴いて動いてもらえるのか?
社員以上に良く働く事で「社員である自分たちが仕事しない訳にはいかない」状況を作り出します。
また、社員の誰よりも早く出社し、誰よりも遅くまで働く姿を見せると、
私の事を好き嫌いに関わりなく接さざるを得なくなります。
社員のボランティア活動や飲み会などにも進んで参加する事で、「仕事以外」で接する機会を多く持つ。
私の事をどれだけ避けようとしても接する機会があるため逃げる事が出来なくなります。
あなたは、部下が逃げ出せないように部下と一緒の時間を作っていますか?
部下が「参った」と言えるほど仕事をしていますか?
部下は上司の事を良く見ています。
部下はあなたの話を聞かなくても良いと思っている間はあなたの話は聞きません。

日本電産の永守社長は、業績の悪い会社を次々に買収している社長です。
   買収した会社に誰よりも朝早く出社し、誰よりも遅くまで仕事をします。
   最初は反感を持っていた社員たちも社長がそこまでやっている姿を見ると、社長の話を聞くようになります。
   厳しい言い方をすると、
あなたは、部下に
   「話を聞くに値する人間」と思われていないのです。
   私はあなたに永守社長ほどのカリスマ社長になれとは言いません。
   しかし、部下に話を聞くに値する上司になるべく努力をしてもらいたいのです。

あなたは、普段部下との同行の機会を作っていますか?
私が支援した窮境に陥ったる会社では、上司が部下と同行する機会がほとんどありませんでした。
上司とお客様の所に行くのは「イヤだ」と部下は言います。
しかし、部下の本心としては同行してもらえると嬉しいのです。
自分の担当しているお客様の事を知った上司は、今まで以上にそのお客様への対応が良くなるでしょう。
お客様にとっても担当営業マン個人との関係では無く、会社同士の関係を意識するようになるでしょう。
何よりも同行の移動時間中や昼食時間中に話をする時間があるだけで今までとの関係が大きく変わります。

また、仕事以外で上司と部下の接点が少ない会社も多いです。
「飲みニケーション」を嫌がる部下が増えたのも現実です。
しかし、人間は社会性の動物です。
飲まなくても昼食を一緒にとったり接点を持つための方法はまだまだあります。

人は正論だけでは動きません。
論理的に一番痛い所(出来ていない事実)を突きつつも感情的なわだかまりを吐き出せる(部下が安心して話せる)状態を作る事が重要です。
最初の一歩として部下と接する機会を増やしお互いに話しやすい環境を整えることから始めてはいかがでしょうか?