おはようございます。
内海です。 http://sskg.jp
【ほぼ日刊】社長のネタ帳 2015年9月22日号
・数値化で現状認識を180度転換させよ

「数値化で現状認識を180度転換させよ」とは、
事業再生コンサルタント時代の師匠であるレジリエンスの清水輝幸さんに教わっ
たこと。ダイヤモンド社から出版されている「事業再生プロフェッショナル」著
者の清水さんとは事業再生コンサルタント時代にいくつかの仕事を一緒にやらせ
ていただきました。
手取り足取り教えてくれる人ではありませんでしたが、最初の頃に言われた言葉
は今でもはっきりと覚えています。
「内海さん、とにかく数値化する癖をつけなさい。」
「数値化出来ないものは「無い物」と考えなさい。」
という言葉でした。
それから徹底的に数値化することを癖付しました。
売り場の面積から売り上げを想定して競合他社と自社との市場シェアを算出した
りと出来る事は多くあります。
あるべき姿を100点とすると現状は何点?
売上高から生産高を算出できる場合は工場やサービス部門の定量化の指標を算出
して目標の指標を導き出しました。
商品・サービス別の粗利が分からないのはざらです。
厳密な数字の算出に労力を費やすのではなく改善できる事がらを数字で算出する。
など漠然とした数値化の中から実際に記録、検証出来る数値を拾い集めます。
ようやく数値化出来たころにはあるべき姿に限りなく近づいてたこともありました。
そのように数値化した事実を積み上げて
「クライアントの目の前に数値化した事実を現出させる事により初めてクライア
ントの本気を引き出せるんだ。」
という事を言葉では無く態度で示してくれました。
プレゼンに何度か同席しました。
談笑しながら資料を手渡すと相手の表情が一瞬のうちに「ヤバイ」と変わるのを
目撃しました。
クライアントの現状認識の現状は「是」を一瞬で現状は「非」と変えました。
数字と事実の積み重ねの大切さを実感させられました。
数値化する事で初めて相手の本気を引き出す事の重要性を教えて頂きました。
中小企業経営者の弱点は数字と事実を詰め切れない所です。
感覚で人を叱っても響きません。
数値化出来ないものは「無い物」と考え、実践したいものですね。

編集後記
  某銀行本店の会議室での出来事は今でもまざまざと思い出せる光景です。