5・上司と部下が対面しない事の心理効果

あなたにも部下だった経験があるだろう。
目の前の上司に対してプレッシャーを感じてしまい言いたい事を言えなかった事や、
悪い事をしていなくても、言い訳がましくなってしまった事があるのではないだろうか?
思い返してみて欲しい。
その時の上司に悪意はあっただろうか?
あなたを攻めたてようとか、上げ足を取ろうとか意図していなかっただろう。

上司と部下が対面すると
上司にはその気が無くても部下は「何か怒られるのではないか?」と防御の心理が働きやすい。
その結果、当たり障りのない議論となり改善のアイデアを出しにくくなる。
セミナーなどで実演するのだが、
私が上司役をやり受講者に部下役をやってもらう。そこで、
私が「当社が売上目標達成できないのはなぜだろうか?」
と尋ねるのだが、
受講者に感想を聞くと、
「思わず、言い訳を探しそうになります。」
「尋問、詰問を受けている感じになる。」
との答えを多く受ける。

一方、対象物を共有するとどうだろうか?
模造紙を間に置くことにより、
誰が問題なのか?
ではなく、
問題は何か?
を上司と部下で探しやすくなるのだ。

対面するのではなく、
横に並んで問題を発見し、解決策を共に導き出してほしい。

10月12日