鍛錬
千日が鍛
万日が錬
宮本武蔵の五輪書が出典。
解釈は色々あれど、石の上にも三年=鍛
その道を極めるには三十年=錬
私の営業の師匠が60歳頃に言ってたことを思い出す。
接待が終わりお客様をタクシーに乗せた後、ワインバーで飲んだ時の事だった。
「俺はずっと営業一筋でやってきた。ようやく最近だよ。営業って仕事がこんな感じだな~。って分かってきたのは。」
その師匠はそれまでの薬局ルートから量販店ルート、コンビニルートを開拓した業界では知らない人はいないほどの人でした。
いつも自信を持って堂々とした仕事ぶりだったのに、30歳そこそこで営業として自信をもっていた私はこの話を聞かされてショックでした。
天狗の鼻をへし折られたような気持でした。
今50歳を前にして
千日が鍛、万日が錬
をようやく実感できるようになりました。
継営者の場合は
周囲は千日、万日を待ってはくれません。
だからこそ、
若い時期、早い時期に人より多くの経験を積むことが肝要です。
それでも
千日が鍛
万日が錬
なのでしょうが。