成功は成功の素

失敗すると
「何が問題なのか?」
「なぜうまくいかなかったのか?」
と原因究明に時間と労力をかけますが、
成功した時に
「何が成功要因だったのか?」
を検証している会社は多くありません。

そもそも論として
進捗確認の会議にしても
「問題点がある。だから共有して改善策を考える」ことを目的として運営しているので致し方ない部分がありますが、
成功要因を分析し、共有することに正しく時間をかけていくことで担当者も会社の雰囲気も明るくなります。
ある会社では「テレアポ」がなかなか設定した目標値を達成できませんでした。
ただ、一人だけ手伝いで入っていた総務の女性がコンスタントにテレアポの獲得が出来ていました。
営業担当の人間は彼女に聞くことをせず、自分たちが「なぜうまくいかないのか?」を議論していました。
ある時、若手社員がその総務の女性に
「どうしてそんなにアポ取れるんですか?」と尋ねた。
すると、彼女は
「電話の時にいつもの取引先の社長に電話するように電話してるだけなんです。」
と答えた。
若手社員は営業担当のメンバーに聞いたことを伝えた。
勘のいい中堅社員には
「自分たちは何としてもアポを取るんだという変な気迫があって肩に力が入りすぎていた。
だから電話を取った相手も身構えてしまってアポ取り以前に電話を切られてしまうんだ。
既存のお客さんに電話するような感じでアポ取りしてみよう。」
ということになりました。
その後、「お気楽テレアポ」作戦が開始しました。
結果はそれまでと見違える大成功となりました。
成功は成功の素ですね。