あなたの会社には哲学があるだろうか?
私は、企業の大小に関わらず、経営者は哲学を持つべきだと考えている。
稲森和夫氏は仕事の成果は考え方×情熱×能力であると全社員に伝え続けた。
松下幸之助氏は
「成功している会社はなぜ成功しているか。
成功するようにやっているからだ。
失敗している会社はなぜ失敗しているか。
失敗するようにやっているからだ。」
私は仕事の成果=人としてのあり方×仕事のやり方
だと考えている。

たとえ、どんなに良い方法・手段を身に付けても、そもそもの仕事に向かう姿勢がなっていなければ成果は出ない。
だからこそ、人としてのあり方を大切にしたい。
このため、まずは「人としてのあり方」を徹底的に叩き込む。
その上で「仕事のやり方」を教え込むのがあるべき姿だと考える。
しかし、世の中には
「楽して儲ける」方法があるはずだと考えてばかりいる人間が多すぎる。
人としての正しいあり方無くして成果は出ない。
本書では、前半で「人としてのあり方」について、後半では「仕事のやり方」について記している。
仕事で成果をあげたいと願っている全ての方に読んでもらいたい一冊である。

松尾芭蕉が
「不易流行」と言う言葉を残している。
不易は原則。
本書は仕事の原則をまとめた。
時代は変わっても人としてのあり方と仕事の原則は変わらない。

本書に書かれている事はほとんどの人にとっては「当たり前」のことだろう。
しかし、当たり前のことを正しくやり続けている会社がほとんどないのが現実である。
だからこそ、原理原則を徹底することこそが企業存続のカギとなるのである。