2014年経営革新協会の新年賀詞交歓会での一コマ

経営革新協会で経済産業省の官僚の話を聴いた。
さすがに東大卒のキャリア官僚は素晴らしいと思った。
法律の条文、予算、前年度実績、執行状況、今年度予算の金額、パーセンテージをスラスラと暗唱、早口で説明する。

決められた時間内で決められたことを漏れなくダブりなく正しく話している。
しかし、
聞いている人の印象には残らない。

その後ワタミの渡辺美樹会長(参議院議員)の話では、
「役人にはPDCAサイクルを回すという考え方が無い。」
「ゼロから100億にした人に聴いてみれば分かる事。」と全否定。
一刀両断。
300人の参加者の関心を捉えたのはいうまでもなく渡辺美樹氏である。
仕事に関して言えば、
勉強がどれだけ出来たかは関係ない。
仕事でどれだけ苦労したかが問われる。
東大卒は「言われたことを理解し、間違いをしない」点では素晴らしい。
しかし、本当の苦労をしたことがある人には理解できる「人の先を読む力」が足りない。
一言で言えば人生経験である。

良いも悪いも経験したこと(苦労したこと)を自分なりに解釈し、理解し自分の血肉にすることが若い時の苦労である。
私たちは良き官僚を目指しているのではない。
(今さら目指せない。)
良い経営者を目指しているのである。

良い経営者になるためには、若いころの苦労はもとより、常に考え、常に挑戦を繰り返すしかない。”